──再始動ワンマン以降、ずいぶんと積極的に活動を展開されていますね?
春:ちょうど今、主催ツアーが終わったんですけど(取材は7月上旬でした)、やっぱりライヴを重ねると良くなっていくなって印象があります。
──現体制になって4ヶ月、ツアーを通して充分な手応えがあったということですね。
春:そうですね。今回は東名阪だけでなく、北海道など地方も廻らせてもらって。あとは、久しぶりに対バンをやったというのも自分たちにとって良かったなと思います。
LAYHA:今って、バンド主催のライヴが少ないじゃないですか。でも、バンド同士でイベントを作っていくのって本当に楽しいので、久々に対バンやれて嬉しかったし、出てくれたバンドのみんなも楽しそうにしていたので良かったです。
Sayula:自分たちは主催側ですけど、このツアーは1日通して楽しかったんですよ。そういう楽しい気持ちって観てくれている人にも伝わると思うので、初めから最後まで楽しいと言えるイベントができるっていうのはバンド主催の魅力だなってやっていて思いましたね。あと、各地のCDショップの方からも「おかえり」って言われたのは嬉しかったです。
──他のバンドから見ても同じ気持ちだったと思いますよ。
LAYHA:そう思ってもらえるのは幸せですね。──ちなみに、このツアーを通して楽器陣の絆もより深くなりましたか?
LAYHA:いや、これがですね…………。
──おや、何かダメなところが?
LAYHA:深まりすぎてしまって、どうしようって(笑)。
Sayula:移動中もずっとうるさかったよね。
U:それこそ、ライヴ中も目が合うとふざけあってました。
LAYHA:仙台のライヴね(笑)。Uくんの地元が仙台なんで、ライヴやっている最中に「おかえり」って小声で言ったんですよ。そうしたら何を勘違いしたのか、「遅いですか?」って返してきて。で、「違うよ、おかえりだよ」ってまた小声で言ったら、「え、遅いですか!?」って返されてしまって全く話しが通じないっていう(笑)。
U:おかえりって言ってくれていることに全く気付いていなくて。どれだけ遅いんだろうって何度もクリック聞いて確認してました(笑)。
LAYHA:結果、どんどんテンポが速くなるっていう(笑)。でも、そうした些細なことも含め、再始動当初と比べてもメンバー間のコミュニケーションは良くなっていると思うんですよ。そこは、ツアーを廻った成果だと思います。
──確かに、再始動した頃はいささか緊張していたように見えました。
Sayula:うん、そうですね。始動の頃は各々の想いがそこにあったので緊張感が漂っていたと思うんですけど、今は周りのバランスも見えてきたのか、緊張もほどけて良い感じです。
──あとは、バンドとして一皮むけた印象もありますよ。7月17日にリリースされたニュー・シングル「縁」では、SCAPEGOATとしては初のテーマ“和”に挑戦しています。これは何とも大胆な発想だなと思ったのですが?
Sayula:予想外ですよね。ライヴ曲を作ろうという発想の下で出来上がった曲なんですけど、そもそものきっかけは、バンドの写真をどういう感じで撮ろうかって話をしていたときに、春が仲見世で撮ることを提案してきて。そういった構図の写真はこれまでにやってきたことなかったので面白そうだなとは思ったんですけど、まぁそのうちねって感じだったんです。で、そういえばあのとき言っていたことだけど、って言って今回やることになりました。
春:仲見世で写真を撮るのはずっと前からやってみたかったことなんですけど、SCAPEGOAT的にどうなんだろうっていうのが結構あって。でも、今回ようやく具現化することができたという感じですね。
──今までの曲を持ってきた場合、雰囲気がまるで違うのでそうした背景で写真を撮っても似合わなかったかもしれません。でも、今回は曲調を和に一新しただけあって、とてもよく似合っています。
春:ただただ和の曲調をやりたかったわけではなかったんですよ。もし、単純に和をやりたいだけなら背景は別のロケーションでも良かったと思うんです。でも、仲見世通りのあんまり和過ぎない感じだったら、SCAPEGOATでも消化できると思ったので、今回のシングルのコンセプトとしては、“SCAPEGOATが和をやったら”というイメージではありました。あとは、再始動後、一枚目のシングルを出してからガラッと雰囲気を変えたいという気持ちもあったので、SCAPEGOATってこんなこともやるんだなっていう感じで聴いてもらえたらいいなって。
──では、「縁」を作曲する際にSayulaさんが特にこだわったことは何ですか?
Sayula:僕の中で、やってみたい和の曲っていうのは元々あったんです。でも、こだわりを敢えて言うなら、他のバンドさんがやってきた和の曲を聴かなかったというところですかね。あとは、テーマを決めて制作に取りかかろうとしていたときに、Uが「こういうビートはどうですか?」って提示してきてくれて。それがちょうどSCAPEGOATにはなかった跳ねるような感じのビートだったので、それは面白そうだと思って楽曲に取り入れてみたんです。結果として、この曲の1番の肝になったと思います。
──敢えて他の曲を聴かないなど、ラフな気持ちで取りかかれたからこそSCAPEGOATの個性が活きた楽曲になったんですね。
Sayula:やっぱり、ビートが増えたっていうのは大きいと思います。それでバンドの印象が変わってくるので。
U:でも、提示したタイミングが良かったっていうのはあると思います。和風の曲を作ろうっていうところから始まっていたら、今のようなビートは出てこなかったのかもしれないんですよ。あくまで、こういうビートをやってみたいというところから曲ができたので、ほんとタイミングが良かったと思います。
Sayula:確かに、和風の曲を作ろうってところから始まっていたら音をもっと入れていたかも。たとえば、和太鼓を入れるとか。
U:あとは琴とか。
Sayula:そうなるよね。でも、それだと「SCAPEGOAT、どうした?」となりかねないので(笑)、演奏に関してはそれぞれの楽器を鳴らしていくなかで和が表現できた方が自分たちらしいなと思ったので、結果としてですけど、各々の思う和を取り込めて良かったです。
──となると、レコーディングもスムーズに進行していったのでは?
LAYHA:和風の音階を気にしなかったというのもあって、ベース自体は曲のコンセプトにとらわれることなくレコーディングできましたね。あとはとにかく、同じことをしないようにしようって思ったのは大きいですね。この曲では敢えてギターとのユニゾンを避けているんですよ。そういう面ではベース単体で聴いても面白く仕上がっているかなと思います。
春:歌は、いつもと変えたというところはないですね。Bメロは普通に出るキーなんですけど、敢えてファルセットにしたりとか。そういう変え方はしていきましたね。
──歌詞でいつもと書き方で変化をつけた部分はありますか?
春:最初から《後ろの正面だぁれ》という一文は頭の中にあったので、そこから『かごめかごめ』を調べていき、言葉を考えながら書いていきましたね。
──タイトルに込めた想いというのは?
春:7月28日にやるワンマンのタイトルが『宴』っていうんですけど、それとセットで考えていったところはあります。宴を連想させる縁日の華やかさや、あとは“切っても切れない”というのをテーマにしていたので、そういう部分でも伝わればいいなと思って「縁」と付けたんです。こうして長年バンドをやっていると、応援してくれるファンとの縁って大切だなと思うので、そこをイメージしたところはありますね。
──カップリングの2曲は、「縁」とはまた違った雰囲気になりましたね?
春:和はメイン曲だけでいいかなって。とりあえずバリエーションが欲しかったので、色々な曲を入れたいという気持ちがメンバーの中にありました。3曲目「デモクラシー」に関しては始動のときから演奏していて。これはドラムから始まるのでライヴでも良いスパイスになっているし、前と比べても仕上がりはかなり良くなってきていると思います。
LAYHA:やっぱり、今が1番良いって言える状態じゃないとバンドとしてダメだと思うので、演奏している側としても曲の仕上がりが良くなっているというのはいいことだなと。
──バンドとして今が1番良い状態というのは、とても素敵だと思います。
Sayula:聴いてくれる人それぞれに好きな曲って違うと思うんです。それをこっちは受け入れつつ、より進化していった方が、聴いてくれる人にとっても面白くなってくると思うんですよね。そういう意味では、今は過去も気にせず進めていけている感じがします。その上で、各々がやりたいこと、バンドでやりたいこと、どちらも明確になってきているので、やっていて楽しいですよ。
──そういう話を聞いてしまうと、次回作はどうなるのか気になります。
春:どんな感じの曲になるのかっていうことですよね。とりあえず、今言えるのは、また今回とは違った曲にはなります(笑)。なんか、今はひたすら曲を出したくて。なので、新作は、SCAPEGOATとしての新しさを出していけたらいいなと考えています。
Interview:ERI MIZUTANI
2019年7月25日木曜日
2019.8月号 REIGN
──まずは、7月現在のバンドの近況から教えていただけますか?
郁磨:龍史が扁桃腺腫れたらしいですよ。
龍史:6月のスケジュールがけっこう忙しかったんですよね。で、ツアー終わってから扁桃腺が腫れてきて、今ちょうど薬飲んでるところです。元々、扁桃腺弱いんですよ。
──それは完全に疲れからきてますね。あとは、ストレスとか?
龍史:メンバーからの圧ですかね(笑)。
郁磨:こっちがストレス与えられてるわ。俺も、今ちょっと体調悪いし(笑)。
TANO:俺、体調は平気ですね。
龍史:そういえば、俺が前に喉が痛くて声が出なかったときに、TANOやんに制作のことで電話したんですよ。そうしたら、TANOやんも体調崩していて声が出ないっていう。
TANO:2人して出ない声をしぼりながら電話してましたからね。結局、そのときは何て会話したのか覚えていない(笑)。
郁磨:っていう、ここまでどうでもいい話でした。
龍史:これだと、俺たちがよく体調崩す人たちみたい(笑)。
──でも、忙しい状況の中で、新作を完成させたと。
龍史:そうですね。そのときは体力的にはだいぶ回復しましたけど。
──7月17日にリリースされた、ニュー・シングル「Absolute 14」はREIGNにとって新境地ともいえる作品に仕上がりましたが、衣装もメンバーそれぞれの個性が活きていますね?
龍史:テーマは一応あったんですけど、4人それぞれに綺麗にバラけたなと思います。
TANO:前作はお揃いの衣装だったんですよ。
龍史:その反動でバラけたのかもしれない。
──和春さんのイメチェンに驚きました。
和春:まぁ、そうですよね。髪は一昨年に切って以来ずっと伸ばしていたんですけど、やりたい髪型を考えているうちにまた短くしたくなってきてしまって。それで、とりあえず切ろうって決めたんですけど、ベリーショートにしても短くしていたときとあんまり印象は変わらないのかなと思って、思い切って坊主にしてみました。元々、やってみたい髪型ではあったんですよね。
龍史:メンバー誰も反対しなかったよね。
和春:うん。バンドに1人は坊主がいてもいいんじゃないって。
龍史:まぁ、全員やったら男子校の軽音楽部みたいだし(笑)。
──お似合いです。ヴィジュアル系だからこそ、視覚的に遊べるというところはありますよね?
郁磨:そうですね。逆に、俺は髪の毛伸びるのが早いんですよね。
──敢えて伸ばしているわけではなく?
郁磨:いや、自然とですね。ちっさい頃から。なんでだろう(笑)でも、これまで作品を出す毎にヴィジュアル面も変化させてきたんですけど、その中でメンバーそれぞれに似合うものがわかってきた感じがするんですよ。自分のスタイルを確立させてきたことにより、今回もやりたいことが出しやすかったんじゃないですかね。
──そこはMVを観てもわかります。
郁磨:俺たちはライヴバンドだからこそ、新曲が早く浸透すればいいなという想いもあって、発売前にMVを解禁させたんですよ。
──本作さっそく聴かせてもらいましたが、表題曲「Envision」を始め、カップリング曲もライヴ映えのするものになっていますね。3曲とも作曲を手掛けられたのは龍史さんですが、やはり制作時はライヴモードになっていたのですか?
龍史:単純に一言で言ったら、方向転換というか。より一層、REIGNが向いていく方向に対して色を濃くしていったというのが1番ですかね。楽曲に関してはメンバー間で何度か話し合いをしていく中で、こういうことなんだろうなっていうのを自分なりに解釈して作っていった結果です。
──制作過程で何度か話し合いを重ねていった中で、龍史さんはREIGNが向いていく方向に対してどのような答えを出したのですか?
龍史:曲を書いている以上、責任ってあると思うんですよ。そこに対して、自分ができること、また、かっこいいと思えることを突き詰めてやっていったというだけですね。
──以前のREIGNの曲は可愛らしい要素も入っていたように思うんです。でも、今回はとても大人っぽくなっていて。そこは意外性がありました。
龍史:バンドとしては6年目なので、もう大人ですからね(笑)。でも、そろそろそういうところで勝負していってもいいんじゃないかなとは思ったし、タイミングとしては今ここなのかなって。
──そのようにできたというのは、メンバー全員の気持ちが一緒だったんでしょうね。
郁磨:そうですね。目指す道は4人同じだったので、このタイミングを狙って自分たちのベストだと思えるものが出せたというよりかは、これまで色々と作品を作ってきた中で、今だったという感じはあります。きっと、バンドってどこかのタイミングで変わるものだと思うんですよ。この作品は通過点の1つかもしれないけど、俺たちが目指しているライヴ会場だったり、そういうところを考えたときに、武器になるということは言えますね。
──場合によっては、今までと同じことをやっていた方が安全かもしれません。でも、今のREIGNは変化を恐れなくなったということですか?
郁磨:逆に言うと、今までも安全だったのか?というところですよね。やっぱり、バンドとして一生攻めていないといけないと思うし。だから、以前に比べても攻めることに対して躊躇がなくなってきたのかなと思います。
TANO:攻めることに抵抗がなくなってきたというか。バンドって元々がギャンブルみたいなものじゃないですか(笑)。だから、その気持ちにより火がついた感じはしているし、今回の制作もいつも以上に楽しくできた感じがします。細かく言うと、竿隊はフレーズの1つ1つに対しても新しいことを結構やったので、そういった部分でも挑戦はできたかなと思います。
──ギターとベースに関しては、3曲とも尖ってきたなという印象があります。
TANO:そうですね。「Envision」はシンプルで王道な感じはあるんですけど、「Gnarly」と「Petrichor」はだいぶ挑戦しました。それでいて、録り終わるのは早かったんですよ。ほぼプリプロの状態で本番も弾けたので、それが早さにつながったのかなと。
龍史:今回、全部のパートに対して俺は口を出したんですよね。そのせいで自由度は少なかったかもしれないんだけど。
TANO:いや、そんなことはないよ。自由度でいったら、いつもと変わりはなかったんじゃないかな。
龍史:でも、「Gnarly」のAメロのギターとか、ずっと悩んで弾いてなかった?
TANO:あれは、レコーディングでは弾けるんだけど、ライヴだと再現が難しいからどうしようかなっていう感じだったんだけど、結果的には無理矢理やりましたね(笑)。
龍史:「Envision」がシンプルで聴きやすい分、「Gnarly」と「Petrichor」は独特のクセがあるんですよね。そこがまた、1作品の中で良いバランスになっているんじゃないかなと思います。
──歌詞は郁磨さんが全て書かれていますが、作品ができあがった今、歌詞に関してはどう思いますか?
郁磨:言葉に関しては、楽曲ありきなんですよね。でも、作品を作る上で根本にあげた“このシングルって何?”という部分で、俺としてはバンドの未来を見据えてというのを考えていたので、どのような曲を表題に持ってこられても伝えたいことは決まっていたんですよね。だから、俺が伝えたい言葉を軸にして書いていこうと最初から思っていました。そうして持ってこられた3曲は、過去の作品にはないアプローチのものだったので、そこに沿って言葉を書いていったら自然と次を見据える言葉が出てきましたね。なので、どちらかというと、自分のエゴを押したというよりかは、バンドのエゴが歌詞を通して出せたと思ってます。
──和春さんは、本作のレコーディングはいかがでしたか?
和春:僕、レコーディングとライヴって別物だと思っているんですよ。今までもそうなんですけど、レコーディングの為に作ったフレーズを覚えて本番ではそのとおりに叩くんですけど、レコーディングが終わったら忘れてしまうんですよね。だから、ライヴでは原曲どおりに綺麗にドラムを叩くことがないんです。今回は、「Gnarly」が特にライヴでは変わってくるんじゃないかなと(笑)。
──音源とライヴの違いを楽しむのも面白いですよね。
龍史:そうですね。ただ、難しい曲を作ろうとは思ってなかったんですよ。結果、難しくなってしまった感はあるけど。俺は「Gnarly」でギターと一緒にタッピングしているんですけど、今まではあんまりそういうやり方をしてこなかったんです。けど、ライヴではここが見せ場にもなってくるのかなとは思いますね。
──ライヴといえば、下半期はスケジュールがかなり詰まっています。イベント・ライヴもそうですが、ワンマン・ツアーまで、どれも見逃せないものばかりですね?
郁磨:イベント・ライヴや2MANライヴに関しては、今のREIGNの実力を認めてくれたからこそ声を掛けてもらったものだと思ってるんです。せっかく手繰り寄せた縁、そこからどうしていくのかは自分たち次第だと思っているので、ほんと楽しみですね。あと、ワンマン・ツアーは、それらのライヴだけでは満足していられない、ここで躊躇していられない、っていう気持ちでやっていきたいんですよね。それこそ、1つ1つのライヴをボコボコにしてやるっていうぐらいの感覚で制覇していかないと、ワンマン・ツアーのファイナルとなる大阪BIG CATには到底立ち向かえないなと。バンドとして、楽曲の良さや視覚的な見せ方が大事になってくるのはもちろん、何よりも、自分たちがどれだけ強くいられるかというのが大きいと思うんですよ。なので、精神的な部分を強化してこれからのライヴを戦っていきたいなと思ってます。
Interview:ERI MIZUTANI
郁磨:龍史が扁桃腺腫れたらしいですよ。
龍史:6月のスケジュールがけっこう忙しかったんですよね。で、ツアー終わってから扁桃腺が腫れてきて、今ちょうど薬飲んでるところです。元々、扁桃腺弱いんですよ。
──それは完全に疲れからきてますね。あとは、ストレスとか?
龍史:メンバーからの圧ですかね(笑)。
郁磨:こっちがストレス与えられてるわ。俺も、今ちょっと体調悪いし(笑)。
TANO:俺、体調は平気ですね。
龍史:そういえば、俺が前に喉が痛くて声が出なかったときに、TANOやんに制作のことで電話したんですよ。そうしたら、TANOやんも体調崩していて声が出ないっていう。
TANO:2人して出ない声をしぼりながら電話してましたからね。結局、そのときは何て会話したのか覚えていない(笑)。
郁磨:っていう、ここまでどうでもいい話でした。
龍史:これだと、俺たちがよく体調崩す人たちみたい(笑)。
──でも、忙しい状況の中で、新作を完成させたと。
龍史:そうですね。そのときは体力的にはだいぶ回復しましたけど。
──7月17日にリリースされた、ニュー・シングル「Absolute 14」はREIGNにとって新境地ともいえる作品に仕上がりましたが、衣装もメンバーそれぞれの個性が活きていますね?
龍史:テーマは一応あったんですけど、4人それぞれに綺麗にバラけたなと思います。
TANO:前作はお揃いの衣装だったんですよ。
龍史:その反動でバラけたのかもしれない。
──和春さんのイメチェンに驚きました。
和春:まぁ、そうですよね。髪は一昨年に切って以来ずっと伸ばしていたんですけど、やりたい髪型を考えているうちにまた短くしたくなってきてしまって。それで、とりあえず切ろうって決めたんですけど、ベリーショートにしても短くしていたときとあんまり印象は変わらないのかなと思って、思い切って坊主にしてみました。元々、やってみたい髪型ではあったんですよね。
龍史:メンバー誰も反対しなかったよね。
和春:うん。バンドに1人は坊主がいてもいいんじゃないって。
龍史:まぁ、全員やったら男子校の軽音楽部みたいだし(笑)。
──お似合いです。ヴィジュアル系だからこそ、視覚的に遊べるというところはありますよね?
郁磨:そうですね。逆に、俺は髪の毛伸びるのが早いんですよね。
──敢えて伸ばしているわけではなく?
郁磨:いや、自然とですね。ちっさい頃から。なんでだろう(笑)でも、これまで作品を出す毎にヴィジュアル面も変化させてきたんですけど、その中でメンバーそれぞれに似合うものがわかってきた感じがするんですよ。自分のスタイルを確立させてきたことにより、今回もやりたいことが出しやすかったんじゃないですかね。
──そこはMVを観てもわかります。
郁磨:俺たちはライヴバンドだからこそ、新曲が早く浸透すればいいなという想いもあって、発売前にMVを解禁させたんですよ。
──本作さっそく聴かせてもらいましたが、表題曲「Envision」を始め、カップリング曲もライヴ映えのするものになっていますね。3曲とも作曲を手掛けられたのは龍史さんですが、やはり制作時はライヴモードになっていたのですか?
龍史:単純に一言で言ったら、方向転換というか。より一層、REIGNが向いていく方向に対して色を濃くしていったというのが1番ですかね。楽曲に関してはメンバー間で何度か話し合いをしていく中で、こういうことなんだろうなっていうのを自分なりに解釈して作っていった結果です。
──制作過程で何度か話し合いを重ねていった中で、龍史さんはREIGNが向いていく方向に対してどのような答えを出したのですか?
龍史:曲を書いている以上、責任ってあると思うんですよ。そこに対して、自分ができること、また、かっこいいと思えることを突き詰めてやっていったというだけですね。
──以前のREIGNの曲は可愛らしい要素も入っていたように思うんです。でも、今回はとても大人っぽくなっていて。そこは意外性がありました。
龍史:バンドとしては6年目なので、もう大人ですからね(笑)。でも、そろそろそういうところで勝負していってもいいんじゃないかなとは思ったし、タイミングとしては今ここなのかなって。
──そのようにできたというのは、メンバー全員の気持ちが一緒だったんでしょうね。
郁磨:そうですね。目指す道は4人同じだったので、このタイミングを狙って自分たちのベストだと思えるものが出せたというよりかは、これまで色々と作品を作ってきた中で、今だったという感じはあります。きっと、バンドってどこかのタイミングで変わるものだと思うんですよ。この作品は通過点の1つかもしれないけど、俺たちが目指しているライヴ会場だったり、そういうところを考えたときに、武器になるということは言えますね。
──場合によっては、今までと同じことをやっていた方が安全かもしれません。でも、今のREIGNは変化を恐れなくなったということですか?
郁磨:逆に言うと、今までも安全だったのか?というところですよね。やっぱり、バンドとして一生攻めていないといけないと思うし。だから、以前に比べても攻めることに対して躊躇がなくなってきたのかなと思います。
TANO:攻めることに抵抗がなくなってきたというか。バンドって元々がギャンブルみたいなものじゃないですか(笑)。だから、その気持ちにより火がついた感じはしているし、今回の制作もいつも以上に楽しくできた感じがします。細かく言うと、竿隊はフレーズの1つ1つに対しても新しいことを結構やったので、そういった部分でも挑戦はできたかなと思います。
──ギターとベースに関しては、3曲とも尖ってきたなという印象があります。
TANO:そうですね。「Envision」はシンプルで王道な感じはあるんですけど、「Gnarly」と「Petrichor」はだいぶ挑戦しました。それでいて、録り終わるのは早かったんですよ。ほぼプリプロの状態で本番も弾けたので、それが早さにつながったのかなと。
龍史:今回、全部のパートに対して俺は口を出したんですよね。そのせいで自由度は少なかったかもしれないんだけど。
TANO:いや、そんなことはないよ。自由度でいったら、いつもと変わりはなかったんじゃないかな。
龍史:でも、「Gnarly」のAメロのギターとか、ずっと悩んで弾いてなかった?
TANO:あれは、レコーディングでは弾けるんだけど、ライヴだと再現が難しいからどうしようかなっていう感じだったんだけど、結果的には無理矢理やりましたね(笑)。
龍史:「Envision」がシンプルで聴きやすい分、「Gnarly」と「Petrichor」は独特のクセがあるんですよね。そこがまた、1作品の中で良いバランスになっているんじゃないかなと思います。
──歌詞は郁磨さんが全て書かれていますが、作品ができあがった今、歌詞に関してはどう思いますか?
郁磨:言葉に関しては、楽曲ありきなんですよね。でも、作品を作る上で根本にあげた“このシングルって何?”という部分で、俺としてはバンドの未来を見据えてというのを考えていたので、どのような曲を表題に持ってこられても伝えたいことは決まっていたんですよね。だから、俺が伝えたい言葉を軸にして書いていこうと最初から思っていました。そうして持ってこられた3曲は、過去の作品にはないアプローチのものだったので、そこに沿って言葉を書いていったら自然と次を見据える言葉が出てきましたね。なので、どちらかというと、自分のエゴを押したというよりかは、バンドのエゴが歌詞を通して出せたと思ってます。
──和春さんは、本作のレコーディングはいかがでしたか?
和春:僕、レコーディングとライヴって別物だと思っているんですよ。今までもそうなんですけど、レコーディングの為に作ったフレーズを覚えて本番ではそのとおりに叩くんですけど、レコーディングが終わったら忘れてしまうんですよね。だから、ライヴでは原曲どおりに綺麗にドラムを叩くことがないんです。今回は、「Gnarly」が特にライヴでは変わってくるんじゃないかなと(笑)。
──音源とライヴの違いを楽しむのも面白いですよね。
龍史:そうですね。ただ、難しい曲を作ろうとは思ってなかったんですよ。結果、難しくなってしまった感はあるけど。俺は「Gnarly」でギターと一緒にタッピングしているんですけど、今まではあんまりそういうやり方をしてこなかったんです。けど、ライヴではここが見せ場にもなってくるのかなとは思いますね。
──ライヴといえば、下半期はスケジュールがかなり詰まっています。イベント・ライヴもそうですが、ワンマン・ツアーまで、どれも見逃せないものばかりですね?
郁磨:イベント・ライヴや2MANライヴに関しては、今のREIGNの実力を認めてくれたからこそ声を掛けてもらったものだと思ってるんです。せっかく手繰り寄せた縁、そこからどうしていくのかは自分たち次第だと思っているので、ほんと楽しみですね。あと、ワンマン・ツアーは、それらのライヴだけでは満足していられない、ここで躊躇していられない、っていう気持ちでやっていきたいんですよね。それこそ、1つ1つのライヴをボコボコにしてやるっていうぐらいの感覚で制覇していかないと、ワンマン・ツアーのファイナルとなる大阪BIG CATには到底立ち向かえないなと。バンドとして、楽曲の良さや視覚的な見せ方が大事になってくるのはもちろん、何よりも、自分たちがどれだけ強くいられるかというのが大きいと思うんですよ。なので、精神的な部分を強化してこれからのライヴを戦っていきたいなと思ってます。
Interview:ERI MIZUTANI
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