──ニュー・アルバム『Gracia-ガラシャ-』は、当初予定していた発売から、5月22日に変更されましたよね?
遼-ryo-(以下、遼):はい、そうなんです。
紫月-shizuki-(以下、紫月):発売日が変わったとはいえ、ギリギリまで練って制作をしていたので、すごく前に録り終えたというわけではなかったんですよ。かなりの戦いでしたね。
──どういった部分で戦っていたのでしょう?
紫月:3月に森羅万象ツアーを廻っていたんですけど、その中で制作していたっていう感じですね。
──今回はアルバムだけあってフルボリュームですからね。通常盤にいたっては12曲も収録されているだけに、相当の気合いが感じられますよ。
遼:1週間で5曲作りました。
──本作は、すべてにおいて遼さんが作詞と作曲を手掛けていますが、1週間で5曲とはかなりのスピードで作り上げましたね?
遼:期限があったので(笑)。
紫月:とりあえず2月にワンマンがあったので、それまではみんなでワンマンの準備をしていたんですよ。というのも、憂璃と氷龍が加入したというのもあって、それまでの曲を覚えたりと忙しかったんですよね。で、ワンマン終わってから遼がバーッと曲を作り出すっていう。
──それだけ頑張れたというのは、やはり、現体制になってからアルバムを出したいという強い気持ちがあったからですか?
紫月:アルバム自体は、前から作りたいねって話はメンバーでしていたんです。それで、今回、SPEED DISKで流通してもらえることになったので、このタイミングでニュー・アルバムを出そうってなりましたね。
──本作はバンドの世界観が色濃く出ていると感じましたが、改めて、ヴァージュのバンドコンセプトを伺ってもいいですか?
遼:コンセプトはないです。
──最初から、特別これだというものは決めてはいなかったんですね?
遼:何か邪魔になるというか、活動していくにあたってコンセプトに縛られたくなかったので、敢えて決めていないんです。でも、古き良き時代というか、そういうところはバンドの世界観を作る上で大事にしているところではあります。
紫月:バンドが始動するときにコンセプトを決めようかっていう話にはなったんですけど、曲で表現できればいいんじゃないってなったんですよね。
──確かに、曲を聴けば伝わってくるものはあります。では、アルバム『Gracia-ガラシャ-』もこれといったコンセプトは立てずに制作を進めていったのですか?
紫月:どうだったっけ。
遼:僕の頭の中には内容というかイメージはあったんですよね。最初はボヤッとしていたんですけど、曲ができていくうちに全体のイメージができていったという感じですね。でも、アルバム・タイトルは結構前からありました。これは僕が案を出したんですけど、『Gracia-ガラシャ-』には、優美とか品のあるといった意味があって。ヒンドゥー語なんですけど響きが良いなと思って。異国を感じさせる雰囲気にしたかったってこともあって、ガラシャという言葉も気に入ったので付けました。
──曲自体、異国情緒漂うテイストのものが入っていますよね。ライヴでは既に何曲か披露されているのですか?
紫月:そうですね、全曲はまだですけど。
──アルバムの流れでライヴをやっても面白そうだなと感じました。せっかくなので、それぞれに今もっとも気に入っている1曲と、レコーディングで印象に残っている1曲を挙げていただきましょうか。まずは、遼さんから。
遼:気にいっているのは「-ガラシャ-」ですかね。ドラムを今までに使ったことのないリズムにしてみたり、メロディの動きも少し変わった動きにしてみたり同期で女性コーラスのようなものを入れて雰囲気もかなり良くなりました。
──それだけに、メンバーに最初デモを聴かせたときは驚かれたのではないですか?
遼:うーん、どうだったかな。
紫月:すごいってなったよ(笑)。
遼:聴かせたときは、まだ歌詞も歌も入っていなかったんです。なので、他のメンバーはメロディの打ち込みだけを聴いていたのでハッキリとしたイメージはできていなかったとは思うんですよね。
紫月:この曲は歌が入ってガラッとイメージが変わりましたね、「-ガラシャ-」だけに。
──メンバー一同、困ってるじゃないですか(笑)。
紫月:あははは(笑)。
──個人ではなくバンドとして曲を作る以上、そういった変化って面白いですよね。ちなみに、この曲はアルバム・タイトルと同じ曲名となっていますが、リード曲というわけではないんですよね?
遼:そうですね、僕は特にリード曲だとは思っていなくて。
──むしろ、全部リード曲という感じがしました。
紫月:確かに、全部ミュージック・ビデオ撮れそうですよね。
──観たくなります。では、遼さん、レコーディングで印象に残っている曲は?
遼:「Vanish」ですね。これは曲の真ん中あたりに英語の歌詞があるんですけど、その部分は結構高い裏声を出しているんですよ。なので、歌っていて難しかったです。
──聴いていると、難なく歌っているなぁという印象を受けましたが。
遼:頑張りました(笑)。
──続いて、憂璃さんがアルバムの中で気にいっている曲は?
憂璃-yu-ri-(以下、憂璃):推し曲ですよね、どれがいいかなぁ。でも、ライヴでも既に披露している「fated」(通常盤のみ収録)は気に入っています。これはヴァージュに元々あった曲で、今回、リ・レコーディングという形で入っているんですけど、ベース的にはガラッとフレーズを変えたんです。
──そうだったんですね。こだわったところというと?
憂璃:自分で重要視しているのが、高校生の頃の自分が聴いたときに弾いてみたいって思えるのができたなって。曲に合った状態でそれができたので、自分のパートのことだけになってしまいますけど、「fated」は今とても気に入っています。
──他にレコーディングで印象に残っている曲は?
憂璃:「醜劣」ですね。この曲を弾いているときに指がつってしまったんですよ。つったというか、腱鞘炎になってしまって(苦笑)。
或-aru-(以下、或):僕、憂璃に病院行けって10回ぐらい言いましたからね。ちょっと説教に近かったかもしれない。だって、ずっと指をさすりながらこっちを見てくるんですよ。
憂璃:それで病院に行って、注射打って治りました。それだけテンポの速い曲だったんですよね。
──とにかく治って良かったですよ。では、或さんがアルバムの中で今もっとも気にいっている曲というと?
或:「紋白蝶」ですね。この曲が今のところ1番好きです。これも良い意味でヴァージュらしくないというか。氷龍さんが加入してギターが2人になったので、その分、曲に対しての遊び心も増えたし、歌詞もドラムも気持ちが込めやすいんですよね、この曲は。
──歌詞をちゃんと読んでいるんですね。
或:そうです。そういえば、昔メンバー内でもその話になったことがあるんですよ。俺は歌詞をちゃんと読んでいるからねって(笑)。で、この間、紫月に「紋白蝶」のサビを歌ってもらったんですよ。そうしたら、2行目で歌詞を間違うという。
紫月:いいでしょ(笑)。
──覚えている方がすごいです(笑)。歌詞を頭の中に入れることによって、ドラムプレイも変わってきますか?
或:全然変わってきますね。自分の演奏に対してもそうですけど、ヴォーカルの気持ちも考えた方が曲の運び方はうまくいくなと思います。でも、遼にはこの歌詞が良かったよって褒めたことはないんですよ、なんか悔しいじゃないですか(笑)。逆に、俺のことを褒めてくれたら褒めるかもしれないけど、褒めてくれる?
遼:いつも褒めてるじゃん。(笑)
或:じゃあ、これからは歩み寄ります(笑)。
──他に、レコーディングで印象に残っている曲はありますか?
或:「-ガラシャ-」ですね。これ結構、遼がこだわってドラムを作ってきてくれたんですけど、不思議なフレーズが多いだけに難しかったですね。
遼:けど、簡単に直してきたんですよ。なので、すぐに元に戻しました。(笑)
或:ドラマーとして無理だっていうフレーズ投げてくるんですよ。
遼:でも、結果的に叩けたでしょ?(笑)
或:何とか。
遼:じゃあ、いいよね(笑)。
或:まぁ、そうだけど(笑)。その甲斐あって良い曲になったと思うので、難しいフレーズのまま叩いて良かったです。
──氷龍さんの推し曲はどれですか?
氷龍-hiryu-(以下、氷龍):自分も同じで「紋白蝶」です。デモを聴いた段階からこれはヴァージュっぽくないなって思いました。加入するまではヴァージュは黒くて、世界観が強いバンドだと思っていたのですが、そういう意味でもこの曲は黒ではなく、白に近いイメージを持ちました。
──では、レコーディングで難しかった曲を敢えて挙げるとするなら?
氷龍:難しいというか、大変だったのは全部なんですけど、1番時間かかったのは「紋白蝶」ですかね。
──どのような点で、時間がかかったのでしょう?
氷龍:アレンジもそうなんですけど、この曲はアウトロがギターで終わるんですね。そこのフレーズはレコーディングの〆切ギリギリまで何回か変わったので、最終的には紫月に何か案をくれってお願いして(笑)。
──そうだったんですか。でも、やっぱり、ギター2本ある方が良いですね。
紫月:ツインギターを推したかったので良い感じになりました。ツインギターといえば、「Vanish」と「Le ciel」という曲はレコーディングしていてすごく印象に残っていて。今まではギター1人でレコーディングしていたので、ツインギターになってからどうアレンジをどう進めていくかわからない状態だったんですけど、この曲がすごく勉強になったというか。始まりという感じがしますね。あと、自分がアルバムの中で面白いなと感じた曲は「ベラドンナリリーにナイフを添えて」ですね。これはアレンジが最初は全く思い浮かばなかったんですけど、そんなときに遼から曲名をもらって。そこで初めてアレンジが固まりましたね。
──曲名に導かれたのですね。
紫月:そうですね。最初はズンズン弾いていたんですけど、コードを弾きながらリードがあった方がいいんじゃないかなって。Aメロとかも古い感じになっているので聴き応えがあると思います。
──では、レコーディングでスムーズにいった曲は?
紫月:「-ガラシャ-」ですね。デモから完成されたギターフレーズが入っていたんですよ。それが良くてそのまま活かしたというのもあり、これは難なく弾けましたね。
──今挙げてもらった曲だけでなく、他にもたくさん良い曲が本作には詰まっています。全曲聴けるのは、これからのライヴで、という感じですか?
遼:そうですね。イベント・ライヴもたくさんあるんですけど、6月には東名阪のワンマン・ツアーがあるので、そこで全部やれると思います。
紫月:今年はいっぱいライヴをやっていこうかなと思ってるんですよ。ヴァージュにとって勝負の年にしたいですね。
Interview:ERI MIZUTANI
2019年5月25日土曜日
2019.6月号 KHRYST+
KHRYST+が、1stEP『贖罪』を5月22日に発売した。今回は両A面として3-TYPEリリース。しかも『SACRED』『クラクラ』と2曲のMVも異なるヴィジュアルやコンセプトを持って制作。6月22日には下北沢LIVVEHOLICでリリース記念のワンマン公演も決定。ここでは、新作の魅力について4人に話を伺った。
――KHRYST+として活動を始めてから半年強の日々が経過、自分たちのスタイルはしっかりつかんできた形でしょうか?
JIN 自分たちなりのスタイルを持って始めながらも、今はシーンの状況とKHRYST+としての姿勢を照らし合わせてたうえでの方向性を示そうともしているように、まだまだKHRYST+のスタイルを模索している時期ですね。
BYO KHRYST+始動前や、会場限定盤として作ったミニアルバム『BASALT』を制作していた時期のKHRYST+は、シーンの流行りやファンの嗜好性を気にすることもなければ、今の流れに混じろうとも思っていなかったんだけど。実際に、改めてこのシーンで活動を始めたとき、本当に混じることがなかった(笑)。もちろん、その姿勢を支持してくれるファンたちもいるとはいえ、今のシーンで活動をしていく以上は、いろんな人たちを巻き込みたい気持ちも強く持っているように、どうやって自分たちの方へ視線を向けさせるのか。そのために自分たちの音楽性をどう対応してゆくべきか。その辺で頭を使いだしているのが、今。 もちろん、無理に混じるつもりはないけど、もっと混じったほうが気持ち良いなという意識も、実際にはあることなので…。
――そういう状況があるんですね。
BYO これまでにもワンマン活動や主催イベントを仕掛ければ、通常のブッキングライブにも出てきた中、自分たち主導のライブではとても好意的に受け止めてもらいながらも、KHRYST+の存在を知らない人たちの中へ出ていったときに、今のKHRYST+のスタイルに戸惑う人たちがいるのを感じ続けてきたのも事実。そこをどう取り込んでいくか、そこへ課題を持って挑んでいるのが、今の時期なんです。
JIN 今、KHRYST+の楽曲をメインで作っているのが僕とQUINA。当初は、互いにミニアルバム『BASALT』に示したスタイルを受け継いだ形で楽曲を制作していたけど、ライブ活動を重ねていく中、そこは柔軟性を持ち出したというか。KHRYST+の本質を変えることなく、今のシーンの流れが好きな子たちの関心をつかみやすいスタイルを取り入れた見せ方もし始めているのが今の時期であり、それを反映して作ったのが、初の全国流通盤となった1stEPの『贖罪』なんですよ。
リリース前、収録した楽曲の中から2曲ほど先行でライブ演奏を始めたときにも、KHRYST+ファンはもちろん。あきらかに初見でKHRYST+を観る人たちの間からも良い反応が見えていたように、そこは嬉しい手応えも感じていること。さらに言うなら、本作は両A面盤ということで、僕とQUINAの持つ色も綺麗に分けて出せたように、KHRYST+を深く知るうえでも良い形で方向性を示せたなと思ってる。
――『SACRED』を作ったのがJINさんになります。
JIN 作曲をしたのは僕ですけど。もともとはBYOの発案を元にしていれば、彼のアイデアを受けて形を作るたび、BYOが頭の中に描いている楽曲像へ近づけようと何度もやりとりを繰り返しブラッシュアップ。そのうえでQUINAとIЯUも加わってという形だったように、原曲からはだいぶ形を変えながら作りあげたぶん、相応に時間を要してはいるんだけど。この『SACRED』こそ、KHRYST+らしさを持ちながらも、今のシーンにも寄り添う面を示した楽曲になったのは間違いないこと。
BYO 最初、JINに「ロックしようぜ!!」と言った言葉から『SACRED』の制作は始まったんだけど。やはりKHRYST+の1stEPになることから、「最初からクオリティ高く、しかもKHRYST+らしさもしっかり示そう」という意識を持っていたことや、先に語ったシーンへ寄り添う面も考慮してなど、いろんなことを受け入れながら作りあげたせいか、どうしても時間を要したというか…。結果、KHRYST+と今のシーンの動向、その両方の王道らしさを取り込めた形にはなったなと思ってる。
――疾走する楽曲の中から雄々しさや神々しさが見えてくるのが、『SACRED』ですからね。
BYO 当初はスローな楽曲だったところをガラッとテンポをアップへ変えたように、結果、スピード感を重視して良かったなと思ってる。
――IЯUさんは、『SACRED』をどんな印象で受け止めていました?
IЯU 良い意味で、今のシーンに寄り添える王道さを持った楽曲。だからこそ、ちょっとひねくれた要素も入れようと、自分なりに試行錯誤を繰り返したうえでフレーズを描き加えています。逆に『クラクラ』は思い浮かぶ感情のまま弾いたように、2曲の中へ自分なりの違いを出せたのも特色になったなと思ってる。
QUINA IЯUとは逆に、僕は2人が作りあげた『SACRED』のデモ音源を聞いたときに、2人の求めたい楽曲像がはっきり見えたことから、それをより具現化させる演奏を加えながらかなり攻めた演奏をしたように、個人的にはスムーズに作りあげた楽曲になりました。
――『SACRED』と対極を成す『クラクラ』を作ったのがQUINAさん。『クラクラ』を作るうえで、『SACRED』の色なども意識していたのでしょうか?
QUINA 『クラクラ』を初披露したのが、KHRYST+の始動ライブの1曲目として。だから、楽曲自体は早い時期に生まれていました。ただし、当初はドロドロとした雰囲気物というか、ライブの中で飛び道具的な要素を持った楽曲になればという意識で作っていたんだけど。今回、BYOのほうから「より聞きやすさを重視したうえで、シングルにしたい」というアイデアをもらったことから、ガラッとアレンジを変え、別曲にしてしまいました(笑)。
JIN 始動ライブで演奏した当初の形で残っているのは、イントロくらい??
QUINA そこだけです(笑)。ただ、コード進行も当初のまま。とはいえ、表情はぜんぜん違ってるんで(笑)。
――そこは、今のシーンへ寄り添うことも考えたうえでのこと?
QUINA その意識もゼロではなかったけど。むしろ、BYOが『クラクラ』の歌詞に描いた物語を、どう具現化させるのかへ寄り添ったと言ったほうが正しいんじゃないかな。今回は両A面作ということから、『SACRED』と『クラクラ』それぞれのMVも制作。とくに『クラクラ』の映像では、イケメンな主人公が、どんどんとち狂って、最期には…という物語を作りあげたように、BYOの中へそのイメージがはっきりとあったことから、そこにも寄り添える楽曲としてアレンジをすれば、結果、サビでは歌を聞かせながらも…という求める形へ仕上げられたなと思っています。
――『SACRED』も『クラクラ』も、BYOさんが楽曲に刻み込んだ歌詞が、それぞれの楽曲をしっかり際立たせましたよね。
BYO 『SACRED』は、「KHRYST+の世界観が伝わるように」を重視しながら。『クラクラ』は、「病んでる」心模様へ重点を置いて綴った歌詞になっています。『クラクラ』は、歌物を求めたい意識があった曲。とはいえ、メロディアスなのはサビだけ(笑)。むしろ、そうアレンジしたことで、サビがより際立ったなという印象を与えられたのも良かったなと思ってる。
――IЯUさんは、『クラクラ』に関しては感じるままに演奏をしたと言ってましたよね。
IЯU ベースのラインは、まさに思い浮かぶままに演奏をしたんですけど。そこへ至る前までに、QUINA自身から「この楽曲の印象はこうだから」という事前の注文が多かったように、そこを受け止めることに苦労した感じでしたね(笑)。
QUINA IЯUとは長年やってきたせいか、彼の持ち味をわかっているからこそ、『クラクラ』で求めたいベースフレーズをいろいろお願いしたくて、言ってしまうんですよ(笑)。
――『贖罪』のC-TYPEには『LET'SING ALONG』を収録。歌詞の一節に「仔羊メエメエ」と記しましたよね。その言葉が強烈に胸へ刺さりました。
BYO 僕も、自分で書いておきながら「キテるなぁ」と思っていたくらい(笑)。ただし、そこの言葉にも意味があるといいますか。KHRYST+のファンクラブ名が「REDRUM」。つまり「赤い羊」という名前であることから、それで「仔羊」たちへ向けての言葉を持ったきたわけなんです。
JIN 楽曲を作ったのは僕ですけど。当初からドラムは打ち込みで作ろうという思いから、この曲で僕はドラムを叩いていません。実際にライブで『LET'SING ALONG』の演奏が始まったら、ドラム台を離れ、ステージ前へ出てきては煽ったり、コーラスをしたりと自由に動いています。そうしたのも、観る人たちにどう思われようが、とにかくいろんな人たちの視線を惹きたかったことから。結果、KHRYST+ファンたちへのアピールのみならず、初めてKHRYST+を見た人たちへも、いきなりドラムが前に出てきてパフォーマンスをすることで強烈な印象を与えることが出来たように、このアプローチを取ったことも、今は良い方向へ出ているなと感じていますからね。
IЯU 『LET'SING ALONG』は、ベースはもちろん、どのパートも演奏はシンプル。むしろそうすることで、激しいダンスビート的なアプローチを、より強烈に感じさせる楽曲にしていけたなと思ってる。
QUINA 個人的には、BYOのラップの後ろで流れるギターのタッピング奏法にも注目して欲しい。
――1stEP『贖罪』を作ったことで、より幅広い層へKHRYST+の魅力を伝えてゆく形を取れたんじゃないですか。
BYO そうなんですけど。自分たちの中では、KHRYST+として求めたい世界観がもっとクリアに見えている。そこへ近づけるための最初のアプローチが今回の『贖罪』というシングルのように、これからもっともっと求めるイメージを具現化しながら、その世界観を共有してゆく仲間たちを増やしたいなと思ってる。
JIN 言ってもKHRYST+は新人バンドなんで、当初から自分たちの理想像と、それを具現化してゆくための技量の差を無くすまでは相応に経験の蓄積が必要なのはわかっていたこと。だからこそ、そこは焦ることなく。むしろ、活動1年目に関しては、そこの差異を埋めてゆく活動を軸にしていこうと思ってるし、そこをしっかり作りあげたうえで本格的に勝負をしていきたいので。
BYO ただ、活動から半年間は比較的ゆったりとしたペースで進んできたぶん、11月の一周年に向けての後半は、もう少しアグレッシブに攻めようとは思ってる。
JIN むしろ今は、もがいている姿も含めて活動を楽しんでいる時期。それに、最初から完成されているバンドなんて面白くないでしょ。だからこそ、その試行錯誤も見せながら進んでいきたいなと思ってて。
QUINA ライブって、毎回の100%を求め、その場にいる人たちと一緒にその理想を求めてゆくことに面白さがある。しかも、その日その場の反応が与える影響に刺激を受け、僕ら自身も変化や成長もし続けていける。それを感じるたびに、「音楽で生きてるなぁ」とも実感出来ることなので。
IЯU 確かにね。今はまだ理想と現実の差で試行錯誤している段階だけど、そこを突き詰めてゆくことに面白さを感じている時期なのも事実。今の時代も見据えつつ、どうKHRYST+だからこその個性を描き出すべきなのか。このシーンで勝ち抜くためにも、そこはみんなシビアに捉えながら活動をしています。
BYO 1stEP『贖罪』を全国流通に乗せ、6月から全国を舞台にしたイベントツアーへ参加。6月と7月にはワンマン公演も控えているように、ようやくバンド本来の進み方が出来るようになったのが、今。これから本格的に攻めるためにも、まずは一度KHRYST+の音源やライブに。KHRYST+の世界観へ触れて欲しい。そこから、ふたたび始めようと思っているからこそね。
Interview:TOMONORI NAGASAWA
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