2018年11月25日日曜日

2018.12月号 Royz


Q1.通算16枚目のシングル「SINFONIA」、リード曲となっている「SINFONIA」はRoyzが得意とするキャッチーさを盛り込みながらも、全編を通して美しいミディアムテンポの楽曲に仕上がっています。作曲者の公大さんはどのようなことを意識しながらこの曲を作っていきましたか?
公大:一番初めの気持ちは「ゆったりしたポップソングを作ろう」ってところからでした。そこからデモのギターを入れていく段階で空間系のエフェクトを掛けてみたりしていく中で水の中が想像出来る曲になってきて。そこからはとことん水ってワードで作り込んでいきました。

Q2.「SINFONIA」は使われている言葉の1つ1つがとても綺麗で、読み進めると情景が見えてきます。歌詞を手がけた昴さんは、この曲でどのようなことを表現したいと思いながら歌詞を書き進めていったのでしょう?
昴:ありがとうございます。
繊細な楽曲という事もあり、いつも以上に情景が見える詞と歌を目指しました。
MVは水族館にて撮影したのですが、その先入観が無くても情景が浮かぶ様な、歌詞を知らなくても情景が浮かぶような言葉選び、言葉歌いを意識してます。
届きそうで届かない様な、儚く切ない恋心を星空、海と掛け合わせてみました。


Q3.「SINFONIA」は歌声が引き立てられた楽曲ゆえに、楽器陣もいつも以上に音に対して気を配ったと思います。それぞれ、レコーディングの感想と、自分のパートの聴きどころを教えて下さい。
杙凪:シンセ類やベースが派手で比較的動いていたので和音でしっかり支えればなと考えながらしてました。やはりギターソロですかね。
公大:極端なところ、この曲のベースだけ聴いてもなにかのメロディ聴いてるみたいな。そんないいフレーズが出来ました。全体的に隅々まで聞き込んでくれれば嬉しいです。
智也:いつも通りボーカルを引き立たせるようにシンプルにしっかりとリズムを刻むところを多めにしています。ドラムの聴きどころとしてはギターソロ裏で結構フィル系を入れているところです。ギターソロが更に盛り上がっていると思います!



Q4.昴さんは「SINFONIA」のレコーディングを振り返って、いつもの自分とは違う表情が出せたなと感じるところはありますか?
昴:声質、表情をさらにコントロールできる様になってきた感覚がありました。
僕は楽曲によって声質を少し変えたり、なんてのをよくするのですが
出来ないエリアが無かったので、自在になってきた感覚があり歌うのがより楽しかったです。


Q5.カップリングの「21st Century」も公大さんの作曲です。聴いた人が思わずハミングしてしまうようなサビが特徴的ですが、どのような流れでこの曲を作っていきましたか?
公大:選曲会に向けて向けて書いた数曲の中の1曲です。どんな気持ちでっていうのは結構前になるのでハッキリとは覚えてないんですが、、、ポップというよりはストレートって感じ。真っ直ぐにメロディを届けるイメージ。


Q6.「21st Century」の歌詞がとてもポジティブな内容ですが、作曲者の昴さんはこの曲を通してどのようなことを聴き手に伝えたいと思ったのでしょう?
昴:人が抱える痛みとか、くすぶりとか、
時代によって、少し形を変えてると思うんです。
色んなものが増えて便利になった分、昔では感じなかった痛みを抱えている。
大人でも子供でも、抱えるものは多少変わるかもしれないけれどだいたい同じ。
でも、本質はどの時代でも同じだと思うんです。形が違うだけで。
ざっくりしてますが、それについて書きたかった。
21世紀に、時代に問いかけてるイメージです。
とても好きな歌詞が書けました。
今を生きている人たちに聞いてもらいたいです。


Q7.「21st Century」はライヴで映えそうな曲でもあります。フロント陣がセンターに集まって楽しそうに演奏し、歌う様子が想像できたのですが、それぞれこの曲をライヴでどのように見せていきたいですか?
昴:まずはきちんと歌詞に向き合ってやっていきたいですね。
そう言う楽しみもあります!
杙凪:歌詞の意味や伝えたい事をダイレクトに出せるようにしていけたらな、と。
公大:ここばかりはツアーが始まらないと分からないです。この曲に限らずですが曲の良さを生かすも殺すも僕ら次第なんで。
智也:楽しい中に切なさがある曲で本編ラストとかでも映えそうですね!まだライブでやってないのでどうなるかはなんとも言えないけどみんなで笑顔になれるといいなと思ってます。



Q8.カップリングの「Silent Snow」はこれからの季節に似合うバラード曲に仕上がっていますが、作曲者である公大さんの好きな音楽のルーツが表われている1曲だなと思いました。この曲の聴きどころや出来上がった感想など、今の率直な想いを聞かせて下さい。
公大:この曲は昴に救われた、みたいなところが有るんです。選曲会の最後になんとなく持って行った1コーラスだけのデモ、それがSilent Snowです。
それを聴いた昴が選んでくれた、みたいな。僕のルーツは世界観が強いものが多いし、実際作る曲も多いと思います。
この曲もその1曲ですね。都会の窓から外を眺めると雪が降ってそう。


Q9.「Silent Snow」は楽器陣のバランスがとても良いと思います。冒頭のギターを始め、どの音色も大人っぽいですが、それぞれにこだわったところを教えて下さい。
杙凪:元々ある程度フレーズが固まっていたので、こだわりと言うか一番時間を費やしたのはギターソロの前半部分です。
公大:ギターソロの裏のベースが面白いです。
智也:この曲はバラードだし特に音の強弱や細かいフィルやアクセントに気を使いました!スネアのチューニングなども他の曲とは違いを出しています。



Q10.「Silent Snow」は昴さんが歌詞を書いています。こうしたバラード曲がとてもよく似合うヴォーカリストに成長したなと思いましたが、ご自身ではこの曲を歌っていて何か自分の中に変化は感じられましたか?

昴:四季を感じるものだったり日本人的な美学を押し出せるバンド、歌歌いだと思ってるのでこう言う楽曲が歌えて純粋に楽しかったですね。
作詞は夏の終わりにやったんですが、冬では無いじゃないですか。
暑いなと思いながら冬の歌詞は書けないなと思って
冷房をキンキンにして出来るだけ寒くしてやってました。笑
些細な事ですが、どんどん言葉、詞に対しての想いが強くなってるなと感じました。


Q11.カップリングの「シナプス」は杙凪さんの作曲です。公大さん同様、ここ最近めきめきと作曲スキルを上げられていますが、この曲はどういった感じで出来上がったのですか?
杙凪:ノリと勢いです。頭で出来てる場合はそれを具現化するだけですが、そうじゃなかったので今まではとは違うスタイルで作りました。



Q12.「シナプス」はセクションごとに聴きどころが多い曲ですが、それぞれレコーディングを振り返ってみていかがですか?

昴:今までになかったタイプの歌で、手本も無いし試行錯誤しましたね。
ダウナーな表情を表現できたと思います。
杙凪:簡単なようでかなりデリケートな曲だったんで苦労しました。
公大:杙凪曲のベースラインを組み立てる時にまず杙凪がどういう意図でこの曲を作ったかっていうのを、本人に聞くのではなく自分なりに考えて答えが出たら録っていく感じなので時間はかかりましたがかなりかっこいいベースが弾けました。
時々世の中にいる「ベースは裏で支えとけばいい」っていうバンドマンがいるんですけど、杙凪はそうじゃなくてベースの押し引きをすごく大事にしてくれる人なので、それも楽しく出来てる理由の一つですね。
智也:キメとかユニゾンのところはきっちりあわしてそれ以外のところは正確さよりもノリを重視しました!この曲は結構すんなりレコーディングできましたね!



Q13.「シナプス」をライヴで披露する際、観客にはどのようなところに注目して観てもらいたいですか?

昴:大人になったな~と思ってほしいですね。笑
杙凪:他の曲との違い。
公大:切り替わりが激しいので集中して全体を見ててください。
智也:自然と体が動くようなテンポ感の曲だし聴くよりも感じて欲しいです!!



Q14.「WINGS」限定カップリングonlyツアーを終えた後は、ニュー・シングル「SINFONIA」を引っ提げて全国ツアー「星屑のシンフォニア」がスタートします。ツアー・ファイナルのZEPP TOKYOまで年内は走りっぱなしとなりますが、今回のツアー「星屑のシンフォニア」はどのような気持ちで廻りたいと考えていますか?

昴:詞、言葉をより大事にしていきたいと思ってます。
言葉とか歌の可能性をもっと感じれる様なツアーにしたいです。
杙凪:いつもと変わらずマイペースに回れたらな、と。
公大:最近、心が結構穏やかなんですよ。ここ3、4年はツアー前ピリピリしてたんですけど。穏やかにゆったりと、でもライブの時は精神削ってRoyz公大を作り上げていこうと思います。やっぱり演者側は「楽しい」だけではいけないので。
ライブに対する義務感や使命感みたいなのが凄く大切。見に来てくれた人をどれだけ満足させれるかを一番考えてます。
智也:歌モノが多いシングルなのでしっかりと歌心を持って楽しく回りたいですね!



Q15.来年には2マン・ライヴ「強襲」と、昴さんの生誕祭が沖縄で開催されます。こちら2つのライヴに対しての意気込みを教えて下さい。
昴:以前なら自分たちとは?がはっきりと自分達が自覚できてなかったので
やっても飲まれるだけだとこう言った企画はやりませんでした。
ですが、もうやれるなと。
今なら初めて見てもらえる人にも伝えられるし、胸を張って戦える。
強気なタイトルは一つの自信の表れかもしれないです。
同期、先輩と思いっきりやりたいと思います。

生誕祭は…以前俺が何かのインタビューで
沖縄で生誕祭やりたいって言ってた事を有言実行した感じです。笑
わがままに付き合わせますが、大好きな場所で誕生日を過ごせるのはほんまに嬉しい!

杙凪:2マンは強そうなタイトルですけど、どちらも沢山楽しみたいと思ってます!
公大:強襲は2マンライブずっとやりたかったので。ようやく叶えれました。このシーンで戦い続けてる友達や先輩と面白いイベントが作れたらいいと思います。
昴生誕は、本人念願の沖縄生誕祭が実現出来て嬉しそうです。熱い男なので、彼。
智也:強襲に関しては昔なら対バンよりワンワン!!って思ってたでしょうし、ホントに今だからできるイベントだと思います。戦いますよ!!
昴生誕祭に関してはもうお祭りですね(笑)大好きな沖縄で大好きなメンバーの誕生日!盛り上がること間違いなし!!

2018.12月号 ダウト

──リード曲の「金魚蜂」はバンドの音だけではなく、他の楽器も交えた仕上がりとなっていますが、具体的にはどのような楽器が入っているのでしょう?
玲夏:ホーンと鍵盤ですね。いつもだったら打ち込みで済ませるべきものを、今回は全部生でプロの方に演奏をお願いして。やっぱ、人力が交わることで空気感が違いますね。

──打ち込みで済ませていたら無機質に聴こえていたと思います。ちなみに、打ち込みでやってみようという案もあったのですか?
玲夏:いや、この曲はホーンは生が良いっていう風には最初から言っていたので、デモの段階からホーンの音は入れてたんですよ。

──なるほど。それにしても、以前に増して楽曲に対するこだわりは強くなっている気がしました。そこは歌詞に対しても同じですか?
幸樹:それはもう。自分が書く上でタイトルがわからなかったとしても、こう言っている曲ねっていうのは特にシングルに関しては大事にするので。

──今回、敢えて難しかった部分を挙げるとするなら?
幸樹:最後のサビのリズムがとても難しかったです。

──そこは、作曲者である玲夏さんの意向を汲み取ったのですか?
幸樹:エンジニアさんと、絶対こうしろってことだよねって話をしていて(笑)。基本、この曲は直すほどに面白くなくなってくるだろうと思ったから、納得のいくまで歌おうって感じでやったんですけど、17時から0時まで歌っても納得いかなかったので、その日はここまでにしようって一端やめて。

──ここ最近、そこまで時間をかけて録りに臨んだのは珍しいことではないですか?
幸樹:そうですね、いつもはそんなにかからないので。けど、この曲はもっとやってやろうっていう熱が出ましたよね。
玲夏:制作をしていく段階でここまで1曲に入魂するのって久々だなぁって。それは他の楽器を入れるっていうのを含めてなんですけど、今までが手を抜いていたという意味ではなく、この曲に対してのアイデアっていうのがどんどん膨れていってっていうのがモチベーションにも繋がったりだとか。だから、早く聴かせたい感は強いですね。

──ストレートな感じでくるのかなと思いきや、セクションごとに展開が多いので聴き応え充分だと思います。ひヵるさんは、この曲のレコーディングを振り返ってみていかがですか?
ひヵる:それこそ、かっちりと縦に合わせる雰囲気の曲ではないなと感じていたので、良い意味でリラックスして弾きましたね。

──遊び心が出ています。
ひヵる:ギターは割と賑やかしな感じの立ち位置かなと思ったので、その意味で騒がしく弾けばいいかなという感じでした、気持ち的には。優等生だとつまらないというか、どちらかというとやさぐれている音の方がこの曲には映えるかなと。

──そのとおりだと思います。では、威吹さんはこの曲に対してどのような想いでレコーディングに臨みましたか?
威吹:いつもレコーディングでは部分録りといって、Aメロ、Bメロ、と部分ごとに分けて録っていくんですけど、今回は1曲を通して弾いてみたりしましたね。あとは自分の中で音の思考がガラッと変わったというのもあり、ひヵるとの音の違いを楽しめるんじゃないかなというのはあります。

──今、「音の思考がガラッと変わった」とおっしゃいましたが、そのキッカケは何だったのでしょう?
威吹:色々とマイブームがあるんですけど、この作品はこういう感じだなという自分の中での解釈があったので、それに合わせて変えてみたりしましたね。

──なるほど。では、その上で自分の中で大事にしたテーマといいますと?
威吹:自分の中でのギターらしさ、自分の思うギターの音、っていうのは今回は考えていきましたね。今まではこれが良いっていうのをやっていたんですけど、今回はこういう感じなんだろうなっていうところをついてみたりとか。

──それができるのもツインギターならではの面白さですよね。では、直人さんはどういったことを意識しながらこの曲を演奏していきましたか?
直人:難しい曲ではありますけど、純粋に楽しく録れたなって。体調的にはボロボロだったんですけど、今回はレコーディングの早朝から練習してスタジオ行くっていう感じだったんですよね。結果、その状態で録れたのが良かったのかなって。

──何ともストイックじゃないですか。
直人:ここにきてレコーディングに対するモチベーションが上がってるんですよ。とりあえず納得できるまでやらないとっていう気持ちが強くなってきて。なので、面白く録れたんだと思います。

──この曲のジャッジは、全て自分自身で行ったのですか?
直人:フレーズに関しては自分自身ですけど、フィーリングやノリに関しては珍しく作曲者がアドバイスが入りましたね。結果的にそれがすごく良い風になって。それもあったので素直に取り組めました。

──玲夏さんはご自身の録りを振り返ってみていかがでしょう?
玲夏:今回はアップライトベースで録ったので、弾き方が普通のベースとは変わってくるのでそれを割と今回レコーディングするってなって研究し直して。

──これまでにアップライトベースを使用したことってありましたっけ?
玲夏:あるんですけど、エレキベース風に弾いてたんですよね。でも、ピッキングとか全く違うので勉強し直して練習していきました。

──バンドが年齢を重ねたことで、ようやく似合う音が出せたのかなとも思ったのですが?
玲夏:何か、使っていて説得力ないのがすごく嫌で。あと、PC上でいじるっていうこともしたくないので、リズムがよれているのも敢えて残しているんですよね。1サビの頭はバッチリ決まっているけど、2サビの頭は微妙にずれているとか。それも人間的だなぁって。正直、カッチリしたパーフェクトな音って誰でも作れるんですよ。でも、いかにはみ出るかっていうところが最近は気持ちの良い部分ですね。

──おかげで、機械には出せない温かみが出たと思います。それにしても、楽器陣だけでも難しい曲を、よく幸樹さんは歌いこなせましたよね?
幸樹:僕の理念は“ライヴで出来ないことはしない”なので、出ないキーは無理に機械で上げないんですよ。やっぱり、ベストはライヴの方が良いねって言われることなんです。ライヴで披露するのってだいたいが音源を出した後じゃないですか。それなら、歌った当時よりもうまくなっていて当然だと思うし。それだけに、この曲もライヴで披露するのが楽しみです。

──カップリング曲の「爛」共々、ライヴで早く観たいです。
威吹:「爛」のオケは完成しているので、後は歌ですね。ただ、最初の段階からサビが変わっているんですよ。サビが変わったのは自分が作った曲でも初めてのことなんですけど、よりライヴに寄った曲になったのでお楽しみにという感じですね(笑)。

──来年1月からは、ダウトにとって単独公演をやるのは初めてというハコを中心としたツアーが始まります。今年もかなり多くライヴをやってきましたが、2018年はダウトにとってどのような年となりましたか?
玲夏:今年の頭が47ツアーの後半戦から始まったので、年中ライヴをしていたなぁという感じですね。各地、1本のライヴの大事さっていうのを前よりも噛みしめるようになったんですよね。感謝の気持ちとか、そういうのがすごく出てきていて。ライヴで自分たちが何をすべきか、そういうのを考えてやっているとすごく充実したライヴにはなりますよね。
直人:ずっとステージいたいっていう感覚になるんですよ。だから、練習をするにしてもライヴを想定して出来るから全くきつくないし。だから、今はライヴの為に生きているっていうところはありますね。そう思えたっていうのも、やっぱり47ツアーを廻れたっていうのは大きいと思います。
ひヵる:目まぐるしい1年でしたね。でも、目まぐるしいながらに楽しめたなって。何か、しんどい、もういややっていうのが全くなかったんですよね。むしろ、しんどいけどこれが良いみたいな(笑)。ほんと、リラックスして活動出来ました。なので、モチベーションも今と変わらずに穏やかな気持ちのままで来年に繋げていけるかなと思います。
威吹:すっごい忙しかったっていう感覚はないんですよね。何か、1日が濃かったので、その分稼働していないオフの日もゆっくり休むことが出来たというか。今年1年、自分の中でうまく切り替えが出来たと
思います。

──ちなみに、オフの日はどんなことをして息抜きを?
威吹:掃除ですね。
幸樹:俺の家も掃除しに来てよ。
威吹:自分の家限定なので(笑)。

──でもほんと、良い1年でしたよね。
幸樹:バンドやっていて良かったなと。色んなバンド仲間が活動休止や解散するのを見てきて続けることの大変さを知って。だからこそ、バンドを続けられることの喜びっていうのをこの1年で改めてわかりましたね。前は動員とか気にしてライヴをすることもあったんですけど、そういうのって結果論じゃないですか。それに、雑念を取り払ってやったライヴの方が確実に良いんですよね、パフォーマンスしかり演奏しかり。だから、今のうちらはすごく良いライヴをやっていると思いますよ。

──12周年記念特別公演も控えていることですから、楽しみは増えるばかりですね?
幸樹:そうですね。まぁ、来年も、これまでどおりの“やりたいことをやる”といスタンスで進んでいくので、ファンが期待している以上のことをやっていこうとは思っているし。まずは、来年1月からの「決意共鳴」ツアーをしっかりとやらないとその先はないっていうぐらいの気持ちでいきたいと思います。

InterviewERI MIZUTANI

2018.12月号 コドモドラゴン




Q1.11月7日にニュー・シングル「想葬」がリリースされます。表題曲の「想葬」は、歌詞に《僕が君に贈りたい最後のバラードを》とあるように極上のバラード曲に仕上がっていますが、作詞・作曲を手がけたハヤトさんはこの曲を作る際にどのようなことを想い、またどういった気持ちでバラードを表題曲に選んだのですか?

ハヤト:はじめからバラードにしようと思ってたわけではなく、なんとなくのイメージから入りました。なので、たまたまです。
その中で衣装やMVの構想がかたまって、曲のイメージがより広がった感じです。
歌詞は今までの音楽人生を振り返ってみて感じた事を綴りました。



Q2.作曲面で大変だったところはありますか?

ハヤト:今までの楽曲とは違って、こういう曲はシンプルな展開で聴かせたかったので、歌のパートが短いんです。
その中で歌詞を簡潔にまとめることに気をかけたけど、わりとすんなりといきました。



Q3.歌詞を通して伝えたかったことは何でしょう?

ハヤト:それは聴いた人の感覚に託したいです。
あくまで俺の感じた事から想いを言葉に起こしただけなので。
そこから聴き手それぞれが自分にどう投影してくれるかが音楽を聞く時に大切な事だと思ってます。



Q4.ハードで尖った楽曲を得意とするコドモドラゴンですが、「想葬」ではいつもとは違った大人っぽさが演奏でも表れています。楽器陣それぞれにこだわった部分など、レコーディングのエピソードを教えて下さい。

ゆめ: ガツガツ弾くといった感じより、均一にコードを鳴らすイメージで弾きました。
ソロでかなり本数を録音したのですが、結局一番最初に録った物を使いました。笑
meN-meN:この曲は今まであまりやってこなかったテンポだったので、ノリを出すのに手こずりました。フレーズもシンプルなので、音の長さや切り方にとても気を使いましたね。
チャム:楽曲にあったうるさくない演奏を心掛けました。



Q5.ちなみに、新しい機材などはこの曲で取り入れましたか?

ゆめ:録音段階では全曲、入力段階で新しい物を使いました。
想葬のGt.ソロでは全面的に空間系と歪みが新しい機材で録りました。
meN-meN:特に変わらず、いつも通りの機材でレコーディングしました。
チャム:新しい機材は特に導入してません。



Q6.ここでは歌い方もだいぶ大人っぽくなっていますが、歌録りを振り返ってみていかがですか?

ハヤト:これはいつもそうなんですけど、楽曲を表現する為に唄ってるだけです。
今回はこういう唄いまわしがいいなと思ったのでそうしました。
誰も自分のお手本はいません。
いつでも『どれだけ理想をカタチにできるか』だけに拘ってます。



Q7.また、「想葬」は先日MV(ミュージックビデオ)のスポット映像が解禁となりました。撮影の裏話があれば教えて下さい。

ハヤト:撮影前日夜からずっと雨がだったんですけど、俺がメイクして現場に入りしたら撮影の間だけ雨がやみました。
みんな撮影延期になるかと思ってたくらい降ってたのに「もってるね。」ってカメラマンさんやスタッフのみんなに言われました。
ゆめ:夏に撮影だったのでノースリーブ衣装で腕の虫刺されが凄かったです
meN-meN:山梨あたりの森で撮ったんですけど、前乗りだったのでその時泊まったコテージがとても雰囲気のある建物で、夜中トイレに行くのが怖かったです笑 
チャム:前入りして、撮影場所にあるコテージに泊まったのですが、お風呂にタオルがなくハンカチでやり過ごしました。



Q8.カップリングの「没」はハヤトさんとmeN-meNさんの共作となっていますが、どのような流れで完成に至ったのでしょう?

ハヤト:表題曲『想葬』が出来た後で、今作をどういったテイストの作品にまとめようかと考えてた時に「こういう曲よくない?」っていう話をmeN-meNにして進めていきました。
meN-meN:今回のレコーディング期間は、ハヤト君の家でミーティングすることが多かったんですけど、その話の中でこんなリズムでサビが明るいライブ向けの曲が欲しいみたいなことを言ってたので、そこに焦点を当てて作ったら採用されました。アレンジの過程で形は変わりましたが、前に作った自締首の時より自分の作った曲のフレーズや雰囲気が残ったので、嬉しかったです。笑



Q9.「没」はスピーディーな展開で進んでいくだけにライヴでも楽しめる1曲になっていると思います。ライヴでこうやって聴いたらもっと面白くなるよというポイントをそれぞれの見解で教えて下さい。

ハヤト:疾走感とサビの明るくも切ない感じがライブ空間を通して幸せな空気感になったらいいなと。
ゆめ:Ba.ソロがあったりAメロも繰り返しでリズムやフレーズが変わっているのでそこでしょうか。
meN-meN:色即是空〜という歌詞が何度か出てくるので、そこでお坊さんになった気分で唱えたら楽しいんじゃないかと思います。あとはベースソロがあるので、そこは全力でおれに注目してくれたら大丈夫です。笑
チャム:全力で楽しんで下さい。休む暇はありません。



Q10.同じくカップリングの「ROTTEN MIND」は曲冒頭の台詞部分から惹き付けられますが、歌詞に出てくる《無双故、敵などいない》という一文は、今のコドモドラゴンの状態を表わしているのでしょうか?

ハヤト:いいえ() 昨今の世間に対する皮肉です。
僕らはいつでも誰とも競ってないのである意味『無双状態』かもしれないですけど。でも驕りはないです。



Q11.「ROTTEN MIND」は攻撃的なコーラスワークも聴きどころの1つだと思います。コーラスしかり、この曲をレコーディングしたときの感想をそれぞれ教えて下さい。

ハヤト:サッと録りました。CDからライブ感を容易に想像できるように勢いだけで。
ゆめ:この曲のリフのノリが掴めなくてひたすら時間が掛かったのと、LRとセンターのユニゾンなので同じフレーズをかなりの回数弾きました。
初めてレコーディングが間に合わないかと思いました
meN-meN:こういうコーラスが音源で採用されるのは珍しいですよね。なので、ライブのテンションでレコーディングしました。演奏的な面だと、リフが弾きなれないフレーズだったので、それが体に染み込ませるのに苦労しました。

チャム:普段マイクに向かわないので、コーラス録りはいつも苦戦してます。
舌がまわらない。




Q12.同じくカップリングの「アートはお前なんかに壊せない」は、歌はもちろん、楽器陣の演奏が全編を通して心に突き刺さります。バラードでもハードでもないこの曲を演奏するにあたって、自分の中でこだわりに置いたことはなんでしたか?

ゆめ:今までに無い曲調だからこそ、曲のブロック毎での強弱の変化をつけたいと思ってレコーディングしました。
meN-meN:この曲はフレーズが細かいんですが、ゆったり聴かせることを意識して弾きました。相反することなのでとても難しかったですが、良いテイクがとれました。
チャム:メロディーが持つ重さをリズムでも表現出来ればと思い試みました。



Q13.「アートはお前なんかに壊せない」は「想葬」同様、コドモドラゴンにとって新しい色が出ている曲だなと感じました。それゆえ、この曲を作ったときのハヤトさんはどういったモードだったのでしょう? また、この曲が完成したときの率直な気持ちも教えて下さい。

ハヤト:この曲は実際『想葬』の次にできました。タイトルの通りの意識で音楽と向き合って作り上げた感じです。
常日頃からそういうプライドは持って音楽はやってます。何があっても音楽だけは手を抜きたくないんで。



Q14.ニュー・シングル「想葬」を引っ提げて、11月10日から全国ワンマン・ツアー「没」が始まります。全身全霊をかけて作ったシングルだけに、新曲披露の際はいつも以上に神経を使うと予想されますが、今回のツアーはそれぞれにどのような想いをもって挑んでいきますか?

ハヤト:音楽に魂を吹き込んで、本気を伝えれたらいいなって思います。
ゆめ:まずは想葬が今回のツアーのライブの中で一番の肝だと思うので、カップリングも含めて今までに無い曲調でもベストな状態で披露したいと思っています。
meN-meN:今回のツアーは、今まで以上にどれだけその一瞬に気持ちを込めれるか、だと思ってますね。1日じゃなくて1曲、1曲じゃなくて1音、1秒1秒に説得力を持たせたいです。
チャム:想葬を軸にライブを組み立てていくと思うので、今までにない新しいライブでツアーをまわりたいと思ってます。



Q15、ツアー中に活動8周年記念ライヴもありますが、ここではどのようなライヴを作り上げたいと考えていますか?

ハヤト:ファンも含めて俺たちが俺たちである事に幸せを感じたいです。
ゆめ:想葬のツアーの中に組み込まれてはいますが、
ドレスコードも含めて想葬のツアーとは違った1日になると思います。
meN-meN:この日はジャージ限定ということもあって、今回のツアーの雰囲気とはだいぶかけ離れた1日になると思うんですが、そんな中でも新たな一面を見せれるライブが出来たらなと思ってます。とりあえず来てくれるお客さんはジャージなんで、ボロボロになるまで暴れたおして欲しいですね笑
チャム:集大成ですね。
楽しい一日にしたいです。




Q16、最後に、読者へのメッセージを1人ずつお願いします。

ハヤト:二度とないその瞬間に本気になれたらなって思ってます。
なので、それを先陣きって表現して共有したいと思ってるので是非体感しに遊びにきて下さい。
ゆめ:読んでくれてありがとうございます。
今回のリリースやツアーでしか感じられない物があると思うので是非興味を持ってくれたら音源や会場に足を運んで貰えたら嬉しいです。
meN-meN:平成最後のツアーにふさわしいツアーになると思うので、ぜひライブに遊びに来てください。まってます。
チャム:是非コドモドラゴンの音楽に触れてみてください。ライブで会いましょう。